あらすじ
石化装置の再発動により、世界は再び沈黙に包まれる。
目覚めたのは、ただひとり――スイカだった。
仲間を信じ、復活液を探しながらスイカは石化した仲間たちを次々と集め始める。
しかし、割れてしまった石像も見つかり、彼女は千空の石像を調べることに。
そこで発見したのは、謎の紙と石像を接着する薬だった。
体が小さいスイカにとって仲間を運ぶ作業は過酷だったが、かつて千空たちがバイクで移動していた記憶をヒントに、タイヤを使った台車を自作し、運搬効率をアップさせる。
集めるほどに増す孤独感。
それでもスイカは「誰かが復活液を持っている」と信じ、見つかっていないルーナとチェルシーを探して探索に出る。
遠くに離れていると仮定し、崖をよじ登った先でついに2人の石像を発見する。
しかし、そこに復活液はなかった。あったのは、チェルシーの地図のみ。
絶望の中で涙をこらえるスイカは、それでも前を向き、再び動き出す。
孤独な生活の中、千空たちと過ごした日々を思い出すスイカ。
そして「伝える手段は言葉だけでなく、紙もあった」と思い出し、千空の石像から出てきた紙を再確認。
そこにはなんと――復活液のレシピが記されていた。
「ないなら全部作ればいい!」
スイカは決意する。「自分が0から科学をやれば、みんなにまた会えるんだ」と。
あふれる涙をぬぐいながら、スイカの科学が始まる。
千空の紙には3通りの復活液の作り方が記されていた。
最も時間のかからない方法に挑戦するが、失敗。
結局、最も時間のかかる方法を選び、何ヶ月、何年とかかってでも、復活液の完成を目指すことに。
果たしてスイカは、本当に仲間を救えるのか――?
見どころ
本話は、スイカの孤独な奮闘と成長の物語。
復活液の在処を求めて彷徨う中で、希望と絶望を交互に味わいながら、それでも前に進み続ける。
中でも胸を打つのは、スイカが「E=mc²」の文字を自らの服に描くシーン。
千空が歩んできた科学の道を、今度はスイカが継ごうとするその覚悟に、心を揺さぶられる。
千空が築いた科学王国の意志を、スイカが継承していく――
まさに次なる“科学の旗手”としての覚醒が描かれる、重要なエピソード。
名言ピックアップ
スイカ:「時間なんて超えちゃって伝えられるんだよ。人は人に。」
たとえ一人ぼっちでも、仲間と過ごした日々が、スイカを支える。
科学の力と記憶の中にある温もりが、彼女の孤独を照らしていく。
そして彼女は、千空のように未来へと歩き始める――。
こんな人におすすめ
- スイカが好きな人
- 「Dr.STONE」の“人間ドラマ”に惹かれてきた人
- 静かな回だけど、じわじわ感動したい人
- 千空の意志がどう受け継がれていくか気になる人