未読無視で突きつけられた現実
正直に言えば、返事が来ないなんて考えていなかった。
「笑って何かしらの反応をしてくれるはず」──そんな淡い期待を抱いていた。けれど現実は違った。軽いきっかけを選んだつもりが、相手にとっては必要のない話題だったのかもしれない。
ただの沈黙が残り、「普通の方法ではもう届かない」ということを突きつけられた気がした。
想像を超える必要性
何度も頭の中で考えた。どうすれば、この静けさを破れるのか。
ただメッセージを送るだけでは、記憶の片隅にすら残らない。
一度消えかけたつながりを呼び戻すには、ちょっとした“きっかけ”では足りなかったのだ。
そこで僕がたどり着いた答えは「想像を超えること」。
そこから掘り下げて以下の3つが重要なのではないかと考えた。
- 想像を超えるインパクトを与えること
- 思わず笑ってしまい、反応したくなる要素を仕込むこと
- 他の誰とも違う印象を残すこと
切り札は“天変地異”
では、どうすれば相手の想像を超えられるのか。
僕がひねり出したテーマが「天変地異」だった。
もちろん、本当の災害のことではない。比喩的に、心を揺さぶる大きな出来事を意味する。
「え、なにこれ?」と一瞬でも驚いてもらえるなら、その時点で半分成功だ。
だから僕は考えた。
最初にインパクトのある宣言をして、次に短くて笑える映像を届ける。
別の日には写真をちょっとした遊びに変えて、ストーリー仕立ての小話を用意する。
さらに雑学やパロディを織り交ぜ、変化を楽しんでもらう。
要は“単発のメッセージ”ではなく、“連続する物語”として見せるのだ。
「次は何が来るんだろう」と思ってもらえれば、それだけで会話の糸口になる。
失敗から得られたもの
未読無視は確かに痛い。
けれど、ただ落ち込むだけでは意味がない。
むしろ失敗があったからこそ、僕は「同じことを繰り返してはいけない」と強く学べた。
普通のやり方では届かない。
だからこそ必要なのは、深刻さではなく、遊び心やユーモアだ。
相手に返事を強要するのではなく、「なんだこれ(笑)」と笑ってもらえる瞬間を作ること。
それが、この挑戦の本質だと思った。
まとめ ― 新しい挑戦へ
未読無視という挫折から見えてきたのは、再接近には“普通を超える仕掛け”が必要だということ。
それは真剣さを前面に出すことではなく、むしろ軽さやユーモアに近い。
僕は「天変地異」を合言葉に、小さな企画を連続で仕掛けていくことを決めた。
単なる連絡ではなく、1つの作品のように。