あらすじ
御前試合で科学の目を手に入れたことで金狼がマグマを圧倒する!しかしマグマの姑息な策略で状況は一転し、金狼は敗北。
科学王国側の形勢は一気に不利に。そこに追い打ちをかけるようにコハクは御前試合に間に合わない。残るまともな戦力は銀狼のみに!ドーピングをバネにどこまで勝ち上がれるか。
そして御前試合も佳境に向かい「マグマvsクロム」戦が始まる!
マグマはわざと決めずにいたぶる卑劣な行為に出る。しかしクロムはルリのために勝負を投げ出さない。そこでゲンが登場!クロムは正面から戦っても勝てないことは分かっている。そこで火を起こすなど不可能と思われた凹レンズの眼鏡で、汗と涙で作った水レンズによって火種を作るという、科学の奇跡を発生させる!
千空の計算、ゲンのブラフ、クロムの執念が三位一体となって勝利を引き寄せる瞬間はまさに圧巻。
見どころ
(1) 護衛 銀狼ドーピングで覚醒!?
いつもの銀狼からは想像できない強気な発言を繰り出す銀狼。原因は千空の科学ドリンクの生原料をずっと口いっぱい頬張っていたことだった!
銀狼本人のイメージと、現実の違いが激しく面白い一戦となる。
(2) マグマvsクロム!
マグマにボコボコにされながら決して勝負を投げ出さないクロム。まともにやり合っても勝てないことを分かっているクロムは科学の力でこの難局を乗り切ろうとする!
(3) 千空の計算、ゲンのブラフ、クロムの呼応
クロムがもたらした僅かな可能性を千空の計算と、ゲンのブラフで爆発させる。
千空の計算、ゲンのブラフシーンは常人離れしており、とにかくかっこいい!そこにクロムが機転と執念で呼応する!
名言ピックアップ
コハク:「スイカが溺れたのでなければそれでいい」
御前試合にギリギリ間に合わなかったコハクが、無事でいるスイカを抱き締めて言ったセリフ。ほとんどウソと分かっていても心の底からスイカを心配していたコハクの優しさが描かれる。
銀狼:「強い人が勝つとは限らないんじゃない?」
金狼の敗北、コハクの欠場という科学王国側に不利な形勢な状態になり、残るまともな戦力は銀狼のみになる。
そこで銀狼が言ったセリフ。どんな戦いを見せるのか期待が高まる。
クロム:「俺が勝ってこの村を科学王国にする」
vsマグマで劣勢にありながら科学の一手で勝利を勝ち取ろうとするクロムの執念が描かれる。
クロム:「力が合わされば 光はそこに火をともす!」
千空の計算、ゲンのブラフ、クロムの執念が身を結ぶ直前のセリフ。どんなに困難な状況でも諦めず力を合わせて進んだ行動が結果となる感動のシーン。
科学的要素の解説
(1) 光を集める凸レンズ、光を広げる凹レンズ
- クロムの科学の一手は、スカイ眼鏡のレンズでマグマの黒い服に着火することだった。
- しかし着火用の虫眼鏡は光を集める凸レンズ、逆に眼鏡は光を広げる凹レンズ。眼鏡では火が付く可能性は0に近い。
(2) 収れん発火
- 通常は凹レンズでは火が付くことはないが、収れん発火という現象が起きると火が付くこともある。
- クロムはマグマに殴られながらも、汗と涙で凹レンズに水を張って着火用の凸レンズを作り出し、収れん発火を誘発していた!
- 吸盤 + 空気の凸レンズで火事が起きたこともある。
(3) 表面フラッシュ現象
- けばだった服の場合、わずかな炎で服の表面にに火が走り、一瞬で燃え上がる現象。
- 科学王国はこの現象を見事に発生させた!
こんな人におすすめ!
- 不利な状況でもあきらめずに戦うキャラが好きな人
- 科学×心理戦の展開が好きな人
- チームで掴む勝利の熱い展開を見たい人
まとめ
御前試合は、腕力だけでは勝てない――
知恵と科学とチームワークが奇跡を起こす!
第14話では、科学王国の不利な状況にもかかわらず、銀狼の奮闘、クロムの執念、千空とゲンの知略が重なり、奇跡の逆転劇が描かれます。科学の力が「希望」に変わる瞬間を、ぜひその目で確かめてください。
次回、第15話では御前試合の最終戦!いよいよルリの運命が動き出す!